SixTONESのバランス。
突然ですが、少し前にTwitterで話題になったこんな話を、皆さんはご存じでしょうか。
これはYouTube「カジサックの部屋」に、博多大吉さんがゲスト出演した時の会話です。
これをSixTONESに重ねて考えると
回す人→樹くん
ボケが2人→末ズ
ただの通行人→こーち(たまに北斗くん)
飛び道具的な人→北斗くん(たまにきょも)
マドンナ的な人→きょも(最近割とこーち)
ではないかと、私は思いました。
多少の入れ替わりはあるものの、パッと見ただけて「この人はこういう立ち位置なんだな」ということが伝わりやすい。
例えば、何かゲームをするとき。
ルールの説明や進行は樹くんが行い、パワー系のボケで盛り上げる慎ちゃん、ちゃんとルールに従うのにいじられるこーち、謎すぎるボケで場を引っ掻き回すジェシー、不思議ちゃんオーラ全開で可愛く場を和ませるきょも、一癖ある知的なコメントで魅せる北斗くん(でも何故かかっこよく終わらせてもらえない所までワンセット)。
役回りをざっくり言うとこんな感じですが、それだけではないのがSixTONES。
ここからは1人ずつ、もう少し細かく見ていきます。
まずは樹くん。
言わずと知れたSixTONESのMC担当ですが、実は喋り以外のところでも、かなり気の利くファインプレーが多いことが彼の凄さです。
例えばジャニーズJrチャンネル卒業直前の、アポ無し旅での出来事。
メンバーが宿のアポ取りに大苦戦する中、くら寿司での晩御飯のアポ取りをさらっと済ませていた樹くん。
これは午後からのロケであまり時間もない中、早く食事を済ますことが出来て、かつ予算をあまり食い過ぎないこと、そしてこの動画に必ず必要な「アポ取りに難航する」という画の撮れ高が、宿予約の時点で十分だと判断した上でのチョイスではないかと思います。
すげえな。。。。。。。
そしてその後、宿で布団の位置決めジャンケンをする時も。
ちょっとしたジャンケンですら最短ルートで決まらないのがSixTONES。
ジェシーの十八番芸と北斗くんの謎すぎるボケでゲラゲラ笑うメンバーたちに、樹くんが「勝ちが決めていく(ルール)!」と声を掛けるシーンがありましたね。
この何気ない一言によって「次はちゃんとするターン」だということが明確になり、勢いで始まったボケ合戦でもグダることなく次に進むことが出来たんだと思います。
面白いメンバーが揃っているSixTONESだからこそ、それが渋滞しすぎないために、「必要な分量」の笑いを的確に掬い取れるのが、樹くんの采配力のすごいところだと、常々感じます。
次はこーち。
長年バラエティ番組に出演してきたこともあり、コメントの「打率」がものすごく高いことはいうまでもありませんね。
YouTubeアーティストプロモキャンペーンに選ばれた時、「これ日本のアーティストでも結構やってるんですか?」という質問をしたこと。
秩父旅で企画内容をはっきり明かさない樹くんに対し「温泉"とか"って何よ?」と尋ねたこと。
挙げればキリがないファインプレーの数々。
中でも彼の仕事人っぷりがわかりやすいのは、セブンイレブンとのコラボ動画ではないでしょうか。
ルール説明をする樹くんに「要はこうすればいいんでしょ?」と、ゲームの面白いポイントや難しさを的確に要約してコメントしたり、まず最初にお手本的なプレーを見せて後のメンバーが自由にボケられる状況を作ったり。
ボケが渋滞しがちなSixTONESで、企画がきちんと「体裁をなす」ように支えてくれるのがこーちです。
(そしてそんな仕事人の素振りは一切見せず、いじられキャラとしてしれっと美味しい所を持っていくのもさすが)
縁の下の力持ちとして「いるだけで『いるだけ以上の』仕事をしてくれる」、そんな頼もしい最年長です。
次はジェシー。
ジェシーのすごいところは、彼が楽しそうに笑っているだけで「なんでもあり」になってしまうところです。
樹くんに「ホットドッグ好きそうな笑い声」と称されたあのハッピーすぎる笑い声があれば、なんとなく「スベった」ような空気が流れても、なんとかなる。トークがグダらない。
これに助けられた場面は今まででもかなりあったと思います。
1番わかりやすいのは、生配信のとき。
生配信は編集ができない分、トークが先に進まない「なんでもない時間」がどうしても発生してしまうもの。
でもそんなときにジェシーの
「AAAAAAAAHAHAHAHA!!!!!!」
が差し込まれることで、【メンバーが釣られて笑う→樹くんが笑い崩れつつ「はい!!!!!!もう仕切り直し!!!!!!」と言う→次の話題に】という流れに持って行きやすいんです。
つまり、普通のテンションのままだと先が見えないトークでも、ジェシーがいれば(半ば強引に)オチを付けられる、内容はともあれ「面白かった」という印象を与えることが出来る。
それってきっと、製作側からしてもすごく「使いやすい」タレントだと思いませんか?
「こいつがいれば面白くなる」というごく限られた人にしか与えられない、温かい魔法を持っているのがジェシーです。
次はきょも。
おしゃべりモンスターたちに囲まれ、いつもニコニコしながら聞き手に回っていることの多いきょも(かわいい)。
時折謎すぎる京本ワールド(かわいい)を炸裂させ(かわいい)、樹くんを筆頭とするSixTONES(尚ファンも含む)を和ませてくれる、いわゆる「姫ポジ」のメンバーです(かわいい)。
でもそんな控えめなきょもがこっそりファインプレーをしているのが、プロモーション動画です。
「激うまコンビニグルメ少数派しか食べれません」企画で少々(というかかなり)強引な宣伝コメントを入れた樹くんに対し「そんな繋ぎ方ない!」と笑うシーン(かわいい)や、
「アイスでムチャ振り」企画でアイスを食べて(かわいい)、「どんな味??」と言った(かわいい)シーン。
これって、宣伝する側が普通なら言わないセリフですよね。
他にも「トークに着いていけない」や「デビューしたくない」など、かなり"ぶっちゃけた"ことを屈託なく口にすることが出来るのは、きょもの愛嬌があってこそだと思います。
メンバー全員空気が読めすぎてしまう分下手をすれば嘘っぽくなりかねないやり取りでも、きょもの素直できっぱりとしたコメントがあることでリアルになる。寒くならない。
そしてかわいいからなにも問題にならない(最強)。
不自然な角をひとつひとつ拾い上げて自然な丸に変えてしまう。きょもはそんな力を持っているのではないかと思います。
次は末っ子、慎ちゃん。
自他ともに認める「ギャグマシーン(※見切り発車タイプ)」かつ「空気が読めすぎる男」。
長年の経験で培われた度胸と嗅覚にはメンバーも全幅の信頼を置いています。
そんな彼のすごさが際立つのが、合同企画です。
Snow Manとのクリスマスプレゼント交換大会やジャニーズJrチャンネル一周年記念企画で、誰よりも声を出してボケまくりながら色んな人に話を振る姿は、他のグループのファンからも評価されていましたよね。
場を盛り上げつつ先輩をしっかり立て、後輩に優しくパスを繋ぐ。
内輪ネタが大好きでパッと見「怖いお兄さん集団」になりかねないSixTONESと周りの人たちとの繋げ役を、いつも買って出てくれている印象です。
そしてこれは私の予想でしかありませんが、彼はきっと、カメラが回っていないところでもこれをやっているのではないでしょうか。
スタッフさんとSixTONESのコミュニケーションなど、「内と外」の場面ではもちろん、"我の強い"メンバーの集まったSixTONESの「内と内」でも。
慎ちゃんの人柄が周りの人たちをゆるやかに繋ぎ合わせて、それが結果としてSixTONESの味方を増やすことに繋がる。
最年少の気遣いやさんはそんな役割を担っていると思います。
最後は北斗くん。
おバカ男子高校生(時に小学生)感の強いSixTONESの中で1人、洗練されたインテリ感を放っている北斗くん。
そんな彼のすごさは、「ポジショニングの上手さ」だと私は思います。
樹くんと共にトークを回す「ブレイン北斗くん」役、誰よりも大はしゃぎしてファンを和ませる「わんこほくちょす」役、かと思えばメンバーからの塩対応にしゅんとする「不憫キャラほっくん」役、そしてステージでは色気を大爆発させる「歩く18禁北斗様」役………
グループの外の世界でも「憑依型」の演技派ジャニーズとして活躍するだけあって、その時求められる振る舞いを即座に判断して立ち回る力がすごいですよね。
そしてそのどれもが、事実はともあれ「本当らしく」見えてしまうのが彼の魔法だと思います。
(そして北斗担のほとんどがそんな自担の「どれが本当の彼かわからない」感に振り回されるのが大好物というやべぇ性癖の持ち主です)
ジャニーズとして活動する上で、キャラが立っているというのはとても重要なことです。
ただそんな中彼のような「何でもやさん」が一人いるだけで、そのグループの面白さがワンパターンにならない。
大きな世界でグループとして活躍するには、これもまたとても重要なことではないでしょうか。
SixTONESの見てて飽きないフレキシブルな面白さは、常に何かしらの「スパイス的役回り」を選んで的確に演じ切る北斗くんの力によるところが大きい気がしています。
いかがでしたでしょうか。
こうして見ると、誰かが生みだしたトークの種を
「必要な分測りとる人」
「きちんとした形にする人」
「勢いをつける人」
「自然に見えるようにする人」
「周りに繋げて広げる人」
「必要なアクセントを加える人」
と、かなりしっかりとした役割分担がなされているなという印象を受けませんか?
それぞれが違った素敵な魔法を持ち合わせ、
絶妙なバランスで互いの力を引き出し合う。
個性的があるだけじゃない、
一人一人が際立つような大きな魔法が、6人が集まった途端に働いてしまうのが彼らです。
だからこそ、やっぱり彼らの名前は
「SixTONES」
これに違いないんだと、私は思います。
読んでくださりありがとうございました。